ロバート・ハリス放浪記
~ぼくらが旅に出る理由~

TOKYO REISM NIGHT “リズム的”ワンルームライフ〈旅編〉 の様子1

第2回目となる今回のテーマは『旅編』。見知らぬ土地や人に出会い、日常から抜け出すことができる“旅”。新しい価値観や文化に触れ、自分をアップデートしてくれる旅に魅了されている東京人も多いはず。そこで本イベントでは、世界中を放浪し、その豊富な経験から執筆活動やラジオパーソナリティとして活動しているロバート・ハリスさんをお招きし、旅の魅力について語っていただきました。

僕の人生は”何となく”の連続だった。

「昔から街を歩き周るのが好きだった。」20名近くの参加者を前に、そう言ってハリスさんは語り始めます。横浜の白楽で育ち、商店街や中華街などさまざまな場所を歩いては面白いことを探していたハリスさんは、高校生の時、友達と二人でヒッチハイクを始め、遠くの知らない場所を知る楽しさや、そこで出会う人との偶然に、興味を覚えるようになります。

そして、上智大学在学中に運命の出会いを果たします。それは一人でヨーロッパを周っているときに出会ったヒッピーの人々との出会いでした。決まった拠点を持たず自由に生きている彼らの生き方にシンパシーを覚えたハリスさんは、大学卒業後父親に「もう家に帰らないから」と言い残し、なんと自らもヒッピーとなり東南アジアを周る旅に。これがロバート・ハリス放浪記の始まりです。

TOKYO REISM NIGHT “リズム的”ワンルームライフ〈旅編〉 の様子2

旅の途中で出会った自由に暮らすヒッピーという人種

しかし、その旅もはじめは上手くはいきませんでした。シンガポールから貨物船でインドに渡って旅をしていたハリスさんでしたが、道中で鬱の症状を発症してしまいます。見知らぬ地に一人ぼっちの辛いその時に、友達のヒッピーからおすすめされた国が、後に1年間もの間暮らすことになるインドネシアのバリでした。「バリはゆったりとした時間が流れ、暖かい空気に包まれており、一生ここにいてやろうかと思いましたね。」と、語るほど居心地の良い国だったとハリスさんは言います。

しかし、ハリスさんは旅でどうしても行きたい国がありました。それは美しいエーゲ海が広がる国、ギリシャ。ギリシャに行く前の1966年にオーストラリアを経由したハリスさんは、1年間くらいバイトをしてお金を貯めたらギリシャに行こうと考えていましたが、今度は気付けば16年間もの間オーストラリアで滞在することになります。夢だったブックショップを開くために街の本屋でバイトをして、実際にそのままオーストラリアでブックショップを経営してしまうという行動力には参加者も驚きの声を上げていました。

その間もさまざまな国に旅をしていたと言うハリスさんは「僕の人生は”何となく”の人生なんです。何となく旅をしていて今もフリーでいろいろとやっています。行った国の数は60か国くらい。本当の旅人に比べたらまだまだ少ないです。」そこで参加者から、なぜそんな”何となく”の選択ができたのかと問われると、ハリスさんは「僕は大学在学中に人生で100のやりたいことを書き出しました。エーゲ海を見ながら読書をすること、アマゾン川をいかだで下ること、などその内容はさまざまですが、まずは書き出してみたんです。すると、満員電車に揺られて毎日通勤などしている時間が人生の中でもったいないと感じるようになりました。そこからは常に”何となく”だけどその時自分がやりたいことに素直に行動してきました。周りの人とのギャップにも特に心配は覚えませんでしたね。」と答え、独自の行動論で参加者を驚かせていました。

TOKYO REISM NIGHT “リズム的”ワンルームライフ〈旅編〉 の様子3

トランプを用いたギャンブルトークショーを実施

続いて、無類のギャンブラーでポーカーやバックギャモンを嗜むハリスさんの推薦で、トランプの数にエピソードトークのテーマを割り当て、参加者が引いた数でトークを繰り広げることに。1人目の参加者が引いたテーマはまさかの「セックス」。いきなりかよ!と突っ込みながらハリスさんはこう続けました。「多くの国々で性生活にも触れてきましたが、世界でこんなにセックスに消極的なのは日本だけです。海外では男性女性問わずもっとオープンに性について語り合うし、セックスもします。かつての恋人が言っていた言葉ですが、”性に変態も正常もない、あるのはセクシャリティだけ”と言っていました。性に関する罪悪感やコンプレックスは取り除くべきだと思います。」 これには参加者も納得の様子でうなずいていました。

2人目の参加者が引いたテーマは「危険」。日本人旅行者が気になるポイントですが、そこに関してハリスさんは「もちろん旅には危険が付き物です。日本は特に安全なので日本人は危機管理能力が極めて低い、そのために海外を旅することには心配になる気持ちも分かります。僕も一度アフガニスタンのバーでドイツ人と口論になり、ライフルを突き付けられたことがあります。しかし、意外にも頭は冷静で、瞬時に平謝りしたところ、お前面白いやつだなと気に入られて危機を乗り切りました(笑)。とにかく慌てず冷静に、人を良く見て行動することが大切だと思います。」 参加者には女性も多かったため、この意見は非常に参考になった様子でした。その他にも「ヒッピー」や「英語」等様々なトークで盛り上がりました。

今が人生で一番楽しい。自分のシナリオは自分で決めないと。

トークショーの最後には、参加者からの質問で「人生で一番充実していたのはいつですか?」という質問が出ました。すると「キザだけど今が一番楽しいね。ハイライトはたくさんありますが、常に一番楽しい瞬間を感じています。不思議なのは、人生の100のリスト一つ一つを着々と実行しようという気持ちはないのですが、ワクワクすることを探して生活していると、いつの間にか叶っていることがあるんです。普段の生活ってルーティーンの連続ですよね。すぐに旅に出られない人は、そのルーティーンの中でいかにワクワクすることを見つけるか、その気持ちを持つかが重要だと思います。自分のシナリオは自分で決めないと楽しくないでしょ?」と、最後までハリスさん節でトークショーは締めくくられました。

TOKYO REISM NIGHT “リズム的”ワンルームライフ〈旅編〉 の様子4

旅するように楽しめる理想の住まい

トークショー後、ハリスさんの話を踏まえ、REISMが提供するリノベーションの部屋を実際にデザインしているREISM株式会社の田原より『旅好きが暮らす理想の住まい』についてご説明しました。REISMは世界各国のライフスタイルをテーマにしたリノベーションシリーズを展開しています。モロッコをテーマにし、街並みをイメージして、壁一面青く塗られた「Chaouen(シャウエン)」や、最近新たに追加された自由奔放なボヘミアンスタイルと都会的なニューヨークスタイルをミックスしたアメリカンシリーズ「Boho(ボーホー)」など、旅の思い出を飾ることができたり、旅する気分で暮らせるお部屋を紹介すると、ハリスさんもこの家住みたい!と参加者それぞれが理想の暮らしを語り合い、盛り上がりを見せました。

その後、各テーブルにハリスさんを迎えた懇親会を実施。REISM STANDのお酒と料理を楽しみながら、参加者それぞれが旅の思い出や行きたい国々を語り、閉店時間まで盛り上がりは続きました。

第3回目となる『映画編」は、海岸という絶景のロケーションで屋外上映だけでなく様々なカルチャーを体感できる映画祭「逗子海岸映画祭」を立ち上げ“カルチャー発信基地”をコンセプトとした映画館「シネマ・アミーゴ」をプロデュースしたCINEMA CARAVAN代表の志津野雷さんをゲストに招き、4月16日(火)に開催予定。 今後の情報もお楽しみに!

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