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File No.48iCafe O.Kさん夫妻さん work:店舗インテリア・設計

何もない状態から、はやく
自分好みの空間にしたくて。

下町情緒が色濃く息づく、都内某所。
「カフェ部屋」というテーマで作られた「iCafe」は、地元コミュニティを楽しむスタイルにおすすめの物件。

部屋の真ん中に位置するオリジナルのカウンターキッチンと経年劣化が楽しめる足場板の床が、オンリーワンの個性を発揮。
窓辺には自由に使えるオープンラックを用い、収納スペースとしても使いやすい設計。

「部屋を見た時の第一印象は『普通と違う!』でした。生活になじみやすい素材を使っているなあ…と。足場板を使ったフローリングなんて特に、リノベーションだからこそできる技ですよね。」

O.Kさんはずっとこの街に住んでいたが、以前の住居は建物の老朽化により立ち退きを余儀なくされた。
新しい物件を探していた際に、この部屋と巡り合った。

「好きなのは、『使い込んだ味わいのある空間』。仕事が忙しいけど、住みはじめたらできるだけ早く自分好みの部屋にしたかった。ただ、イチから深い味を出すためには時間もお金もかかって大変。その点この部屋は、もともとの素材や造りがすでになじみ感を持っていたのでとてもやりやすかったです。」

現在の形にするまでにかかった時間は、なんとたったの二週間。
短時間でここまでクオリティの高い空間ができるとは…!
O.Kさん夫妻がこの部屋に住み始めてから、今年で3年目。
パーフェクトな完成形から、さらに3年の年月を経てますます深い味わいをたたえ、夫妻の暮らしにじっくりとなじんでいった。

それでも二人の頭の中には、まだやりたいこと、素晴らしいプランがあるという。
いったいこの部屋はどこまで進化していくのだろう。

備え付けのオープンラックを利用して自分仕様に作った収納&整理棚だから、夫婦の生活スタイルにぴったりフィット。廃材使用のフローリングは使うほどに味が出るので、どんどん温かみのある質感に成長していく。

玄関からのアプローチは、上手にスペース効率を考えて機能的な同線に。リビングからの、そして玄関からのキレイなゾーニングとともに気持ちのスイッチも切り替えやすい。


気持ちがひとつになる、
カフェのようなカウンター。

「部屋の中心にキッチンカウンターって、イイですよね。夫婦二人でキッチンに立つと、気分転換だけでなく素晴らしいコミュニケーションにもなります。」

お互いにこの部屋が好きで、この空間で暮らしたい。
そんな想いが重なって結婚したO.Kさん夫妻。
ハイセンスな二人はお洒落な部屋とうらやましいくらいマッチしている。

調味料類をセンスよく機能的に収納できるスパイスラック、ムーディに灯るペンダントライト。
さらにスタイリッシュな水栓など、カウンターキッチンまわりも元々の造りがシンプルかつ機能的で美しいから、あとは少しだけ自分仕様に手を加えるだけ。
使いやすく、まるでカフェのような美しいキッチンに仕上がった。

近所にあるコーヒー豆専門店でお気に入りの一品を見つけ、豆から挽いて丁寧にいれるコーヒーから二人でチカラを合わせて作る料理まで、肩を並べて共同作業するひとときが最高、と語る夫妻。
生活の質がぐっと上がるキッチンカウンターが、この家の主役と言っても過言ではない。

「この部屋は二人で暮らすには若干狭いかもしれないが、帰宅するたびに感じる解放感はとても大きくて。部屋の狭い広いだけが心地よさじゃないんだな…と改めて気づかされます。」

キッチンカウンターだけでなくどこもかしこもお気に入りの空間は、居るだけで幸せを感じる極上の場所なのだ。

生活の、そして家族の中心となるカウンターキッチン周りを含め、しっかりと設計をして造り上げることで満足度100%に。すみずみまでこだわりがいのある、自由な空間。

キッチンまわりで必要なモノをはじめ、装飾品も一か所にひとまとめ。近所のカフェにあるワイン棚を参考に手作りした収納は機能的で、手が届きやすく使い勝手がとても良い。


不自由だから、自由だと感じる。
「余白」がうれしかった。

広い白壁と高い天井が自由な解放感を演出しているiCafe。
天井はコンクリートやパイプなどが剥き出しのいわゆる「躯体あらわし」となっているため、そのぶん空間に高さを持たせることができる。
備え付けの収納などもあえてつけておらず、ともすれば不自由ささえ感じてしまうワンルーム形式の部屋。

それでも不自由さが「余白」となり、かえって自由に大胆に手を加えることができる。
たとえば剥き出しの躯体を利用してS字フックで洋服掛けを作ったり、装飾品を吊るしたり。
さらに照明のチョイスひとつによってコンクリート天井の表情ががらりと変わったり…とできること、楽しみ方の選択肢もだんぜん増える。

そんな「不自由から生まれた自由」が、O.Kさん夫妻はたまらなくうれしくて好きだと言う。

家具にお金をかけるより、部屋にお金と手間をかけたい。
部屋に置くモノは厳選し、本当に必要なものだけを。
部屋に合わせて住もうとすると、おのずとモノも減っていく。
そうすれば掃除もラクになる…と、良いことづくしだ。

棚ひとつとっても機能に多様性を与えれば、何倍もの使い道ができていく。
無限に広がる可能性が満足度の高さにつながり、素敵な連鎖が止まらない。

現在は夫婦そろってリモートワーク。仕事の能率が上がるよう、使いやすく快適なワーキングスペースを造った。デスク回りをすっきりと保つことで気分も整理され、より質の高い仕事ができるように。

必要なモノがすぐに手に取れる機能的な収納、ベッドまわり。でも、機能だけでなく見た目の楽しさや創造性も両立。すみずみまでとことん心地が良い空間造りは、さすがプロの技!とただただ感動。

Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari

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