REISM LIFE STYLE Vol.1:宝 奈都子さん(28歳)北欧デザインハウス店長

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第一回目にご登場いただくのは、北欧の家具や雑貨を販売する人気ショップ『北欧デザインハウス』の店長で、マーチャンダイジング(MD)も務める宝奈都子さん。湘南出身という彼女に、仕事やプライベートのことをお聞きしました。

──どういった経緯で、現在の職に就かれたのですか。

大学を卒業したあと、最初は旅行関連の会社で営業の仕事をしていました。その会社を辞めてしばらく経った頃、今の会社に勤めていた友人から、「キッズ向けの期間限定ショップでアルバイトをやらない?」と誘われたのがきっかけです。その後、現在の職場でもアルバイトのお声がけをいただきました。元々、北欧の雑貨にはそれなりに興味があったので、もちろん、よろこんでお引き受けしました! それが2年前。それから1年経って、社員になりました。現在は渋谷パルコ店の店長という立場ですが、実際にはバイヤー業務にも携わっていますので、店舗全体の運営を見る、MD的な業務内容ですね。元々、うちの店は家具だけを扱っていたのですが、お客様のリピート率を上げる必要もあり、いまでは雑貨も多く取り扱うようになりました。とはいえ、家具はヴィンテージの1点ものがメインですから、来ていただくたびに商品の品揃えが異なっている場合が多く、頻繁に足を運んでくださるお客様が比較的多いのではないかと思います。

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──MDとして、どんなことを心がけていますか。

おかげさまで、北欧家具に対してはみなさんいいイメージを持ってくださっているのですが、興味がない方は全くないので(笑)、「何気なく通りかかった人をいかに引き込むか」ということを、ディスプレイや商品ラインアップを決める際には大切にしています。それを感じていただけた時はとても嬉しいですが、同時に、伝えることの難しさも常に感じています。リピーターの方も多いので、フィーチャーするデザイナーやテーマを変えたりといった工夫を心がけていますね。

正直、最初は商品知識が充分とはいえなかったのですが、本物に触れていく過程で学んでいけて、とても楽しかったですね。長く愛用される商品を扱っているので、お客様から教わることもありました。たとえば、店に置いてあるヴィンテージの食器について、ご年配の方が「これ、昔使っていたよ。このデザイナーはね」と教えてくださったこともあります。1950年代、60年代の家具をリペアして販売しているということもあり、「大事に使われてきたものを、次に大事に使っていただける方に伝える」という意味合いも、この仕事にはあるのだと思うようになりました。

──いま、おすすめの商品を挙げるとするならば。

カイ・ボイスンの、木のおもちゃでしょうか。サルは元々知られていたと思うのですが、最近、ウサギとカバとダックスフントが、新しく復刻したんです。実はこのカイ・ボイスンの動物シリーズって、100種類くらいあるので、徐々に復刻していくといいなって思っているんです。あと、イッタラの「カステヘルミ」というガラスのシリーズもお薦めです。
最近、自分で購入したものだと、イッタラのマグカップですね。今年の2月に新しく登場したカラーに「テラコッタ」という色があって、お店で見て一目惚れして、すぐに購入しました(笑)。赤ともオレンジとも違う、独特の色合いが気に入っています。実際、店頭でも人気がありますよ。白と合わせて、ブライダルギフトになさる方も多いですね。

──家具はお持ちではないのですか?

揃えたいと思っているのですが、なかなか大変なので(笑)。今のところ、小さめのチェストをひとつだけ持っています。でも、やはりひとつ持つと、どんどん揃えていきたくなりますね。お客様がリピートなさる気持ちが、心からわかるようになりました!

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──ところで、オフの日はどんな過ごし方をされているのでしょうか。

地元が湘南なのですが、そこの友だちと会うようにしています。すごくのんびりしている環境なので、話しているだけで、普段の忙しさから解放される感じはありますね。みんなマイペース、けれど、仕事はきっちりやって……。友だちですけど尊敬できる部分もあるから、刺激になってありがたいです。この年齢になってくると、友だちもそれなりにキャリアを積んできているし、私も経験を積んできているので、みんなの良さで、何かをつくっていければいいなって思いますね。

──同年代の異業種の人たちと、起業をしたりとか?

起業まではわかりませんが、うちの親会社は、いろいろ趣味の雑誌を出している出版社なので、社内ベンチャーではないですけど、アイデア次第では何かできるのではないかな、とは思っています。

──個人的にいまご興味があることといえば何でしょう。

うーん、音楽を聴くことでしょうか。ロックが好きで、友だちと野外フェスに行くのは毎年楽しみにしています! 日本のとあるバンドが大好きなのですが、実はこの前、そのバンドのベーシストの方が、渋谷パルコ店に椅子を買いに来られたんです! 密かにひとりで大興奮してしまいました(笑)。あと、お店で音楽をかけているのですが、さすがにロックは流せないので(笑)、雰囲気を重視した曲をセレクトするのも、実は楽しい作業です。たまにお客様から「これ誰の曲ですか?」って聞かれると、商品と同じくらい熱心に勧めちゃったりすることもありますね(笑)。
元々、人と話をするのは大好きなので、雑貨や家具が好きでゆっくり見ていられる方と話すのは楽しいですし、音楽の話題になるのも、何だか自分のセレクトが認められたみたいで嬉しいんです。よく一期一会といいますが、ヴィンテージの家具はほとんどが1点ものです。タイミング次第でラインアップは違いますし、悩んでいるうちになくなってしまうこともあります。そんな出会いを、できるだけ心地よく演出するのが私の仕事。これからも人とモノとの素敵な出会いのお手伝いしていきたいと思っています。

photograph/Shinichiro Ariizumi(SPUTNIK)
text/Tomonari Kotani

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