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REISM・な・ヒト

「住みこなす」こと。それは、住む人のセンスとスタイルによってどんどん居心地のよい空間に育てていくこと。
ライフスタイルをその場所で心からエンジョイしている人こそ本当に上手な「住みこなし」ができている人。
「REISM」に触れることで自分だけの楽しみを見いだし、豊かな毎日を送っている住みこなしている人々。
ここでは、そんなREISMな人たちを、ご紹介しましょう。

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File No.7Brick K・Mさん work: SE

あらゆるインスピレーションがふくらむ、
ピュアなブラックカラーの空間。

「Brick」という名のとおり、壁面に美しく配されたレンガがひときわ人目をひく部屋。ともすれば殺風景になりがちなワンルームにおいて、壁一面のざらっとした素朴なテクスチャのレンガはなんとも遊び心をくすぐるものだ。

「とにかく内装がお洒落でかっこいい部屋を探していたので、迷わずこの部屋に。誰よりも先に見させてもらい、見た瞬間気に入り即決してしまいました。」

部屋全体を大好きなブラックカラーで統一したいからあえて壁もあまり主張しない色がいいと思っていたが、「白いレンガ壁」というきわめて個性的なスタイルには心底感動したというK.Mさん。

ハイセンスなレンガ壁はもちろん、コルク材を使ったダークカラーの床やメタル素材のシンク、棚など部屋にちりばめられた要素のすべてが黒で揃えた家具類やシンプルな照明器具と気持ちよいほどマッチする。

混じりっけのないピュアなブラックの世界を表現するために、K.Mさんの要求に応える場所はここ以外に考えられないだろう。

運命的引き合わせは、ヒトと部屋のあいだにも存在するものだ。

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大事な楽器類をメインとしたライブハウスのような空間造り。
すっきりと辛口に仕上がった部屋は、まさに住む人の個性の塊だ。

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シンプルなメタルのシンクもインテリアの邪魔をしない。無駄の無い家具配置が住人のセンスの証し。


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途切れることのない緊張感とオンモード。
「リラックスしない」部屋をめざして。

通常なら、外がオンであるとしたら自宅に戻ればオフ状態になるもの。ただ、オフはリラックスしすぎて何もせずに時間ばかりが過ぎてしまう側面もある。

「いつでも想像力とアンテナ感度を高めたオンの状態で居たいから、生活感を出すのをいっさいやめました。」

黒一色でクールにインテリアを統一することには、そうした理由もあった。自身のライフワークでもあり将来への働きかけでもある曲を作ること、楽器を造ること、アクセサリーを創ること…あらゆるクリエイティブな作業を充実させるために、あえて「リラックスしない部屋」作りを意識した。

いつでも適度な緊張感をキープできて、なおかつ居心地の良さと作業効率の良さを両立したパーフェクトな空間。

そんな空間を自分でイチから造り上げることができるのは、新鮮で鋭い発想力を持っているからこそ。

また、生活感の無い部屋はイコール「誰もが心を奪われるスタイリッシュな空間」ということでもあり、ゆくゆくはショップスペースやアトリエ、スタジオなどとしての活用も視野に入れているという。

自分だけが満足する部屋だけでなく、パブリックにも使える場所を創造できるのは、リノベーションを本当の意味で理解しているから。部屋全体がひとつの「作品」であり、その作品を生み出した住人こそ最上級レベルの住みこなしをしている人と言えるだろう。

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黒が感性を刺激し、高揚させる。オンモードでいられる部屋とは、
落ち着いてアイディアを練られる最高の作業場所なのだ。

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メタル素材の棚なら、普段使いの雑貨さえもまるでショップの陳列棚のようにスタイリッシュにすっきりと収納できる。


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いまの仕事の成功も将来の夢も、自分だけが実現できるもの。
限りある時間を有効に使える部屋へ。

現在の本業は会社勤務のSE。いまできるいちばんのことは、目の前の仕事をとことん追求し、スキルを磨くこと。そうして底力をたくわえ、将来はオリジナルブランドのギターやアクセサリーや服などを創るクリエイターとして広く活躍していきたい。

そんな大きな夢を実現させるために、本業のかたわらストイックに作品作りを続けているK.Mさんにとって、つねに創作意欲を鼓舞してくれて1分1秒を大切に使うことのできるこの部屋は、とても貴重なものなのだろう。最近の趣味であるカメラも、この部屋によって刺激された感性が呼んだものと言える。

そう、まさに「いまこの部屋」から未来への道が広がっているのだろう。

「外出していても、少しでも早くこの部屋に戻ってモノを創りたいんです。」

ここに暮らし始めて一年半、その気持ちは今もまったく変わることはない。電化製品はもちろん、小物など細部まで黒を使うことにこだわり抜き一枚の絵のように部屋をコーディネートする優れた能力は、素晴らしい人生設計をたてるチカラにも成り得る。

つくづく、部屋とは住む人の持つポテンシャルとスタイルがありのままに反映されるものなのだ。

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思いを込めてデザインするオリジナルブランドのアクセサリー。
オンの中でも特別際立った感性が要求される時間。

Text: Yuzuka Matsumoto
Photograph: Yoshinori Tonari

REISM meets Rigna